タロット占いを学ぶ上でも、手相を学ぶ上でも西洋占星術の思想は一つの土台であり、源流となっています。タロットや手相を中心に学びたい方にとっても、西洋占星術の用語を可能な限り覚えておくと、便利です。
四大要素(エレメント):小アルカナと四大エレメント:タロットはトランプの起源だった:四要素はクラブ、ハート、エース、ダイヤと関連付けて覚えようを参照
西洋占星術でよく使うホロスコープは、下記の3種を覚えておきましょう。
ネイタル(出生図)
そのひとが生まれた瞬間のホロスコープ。
その人の性格、可能性、本質を読み解くことができます。
出生時刻(できれば分まで)と出生地(できれば市まで)が必要になります。
トランジット(経過図)
その瞬間のホロスコープです。その時に発生した要因が人生に与える影響を読むことが出来ます。
公転周期の長い天体ほど(つまり太陽から遠い天体ほど)、時代や個人に大きな影響を与えます。
プログレス(進行図)
出生図の天体を、年数に応じて進めていったホロスコープです。各個人の内的な変化を表しています。
天体
西洋占星術では、皆様が同じの9惑星(最近惑星の定義から外された冥王星も占星術では惑星と見なします。)以下に各天体が表す象意を挙げますが、様々な解釈があります。西洋占星術では、個々の惑星が取る位置と角度(=アスペクトについては後述)が、個人に対してそれぞれ影響を与えるという考え方を取ります。
☉太陽
生命エネルギー。自分自身、自分らしさ、公的なもの。
☽月
心、感情、潜在意識、欲求、無意識、(太陽に対する)個人的特徴、
☿水星
知性、言葉、コミュニケーション、技術、商売、ビジネス
♀金星
価値観。恋愛、性愛、心地よいと感じるもの。資質。女性性。対人関係。
♂火星
エネルギーの使い方。自己主張、戦争、営業、防衛、男性性。
♃木星
冒険、発展、保護、長所、寛容、大らか、社会的成功、幸運、大器晩成、哲学。
♄土星
制限、維持、安定、権威。ルール、固さ、コンプレックス、システム。
♅天王星
変化、改革、独立、革命、ウラン
♆海王星
夢、理想、幻想、幻惑、犠牲、真実。
♇冥王星
破壊、死と再生、支配欲、長期的な影響、プルトニウム
また、天体を以下のように分類することがあります。
個人天体
太陽、月、水星、金星、火星。
社会天体
木星、土星。
トランスサタニアン
天王星、海王星、冥王星。
trans=~を超えて。天王星が発見されるまで、最も遠い天体が土星であったため、区別されています。公転周期も長いことから、目に見えない長期的な時代の流れそのものに影響を与えるとされています。
12星座(サイン)
サイン:アストロロジカル・サイン(英語: astrological sign)は、西洋占星術などのホロスコープを用いる占星術において、黄道(天球上における太陽の見かけの通り道)を、春分点を起点に12等割し、それぞれの領域に黄道上にある12の星座を当てはめたものです。12のサインを合わせて十二宮や黄道十二宮と言います。サインにおいて、その人の性格=どんな風に、という部分を占います。(逆にハウスは、「どこで」の部分を担い、惑星が「何が」の部分を担っています。)
12サインの基点である白羊宮の0°をどこに定めるかは、占星術の流派などによってさまざまですが、大きく分けてトロピカル方式とサイデリアル方式のふたつに分類でき、西洋占星術ではトロピカル方式、インド占星術ではサイデリアル方式が主流となっています。
たとえば「獅子座の太陽」というのは、「太陽が獅子座領域にある」という意味です。実際の星座の領域は均等ではないため、占星術で使う12星座は「サイン」と呼んで実際の天文学上の星座と区別します。
♈牡羊座(おひつじ座、白羊宮、Aries)
男性サイン、火、活動、個人性、1ハウス、守護星:火星。
自己の存在の確立、自己主張、新たな挑戦。
♉牡牛座(おうし座、金牛宮、Taurus)
女性サイン、地、不動、個人性、2ハウス、守護星:金星。
自分にとってこころよいもの・すでに持っているものを大事にする。
♊双子座(ふたご座、双児宮、Gemini)
男性サイン、風、柔軟、個人性、3ハウス、守護星:水星。
好奇心を満たす、情報を発信する。
♋蟹座(かに座、巨蟹宮、Cancer)
女性サイン、水、活動、個人性、4ハウス、守護星:月。
安心できる場所を作る、守る。
♌獅子座(しし座、獅子宮、Leo)
男性サイン、火、不動、関係性、5ハウス、守護星:太陽。
自分の存在価値を証明する、他者に自分を見てもらう。
♍乙女座(おとめ座、処女宮、Virgo)
女性サイン、地、柔軟、関係性、6ハウス、守護星:水陽。
分析・改善・調整を繰り返して洗練させ、完璧を目指す。
♎天秤座(てんびん座、天秤宮、Libra)
男性サイン、風、活動、関係性、7ハウス、守護星:金星。
他者と交流する、調和する、公平であろうとする。
♏蠍座(さそり座、天蠍宮、Scorpio)
女性サイン、水、不動、関係性、8ハウス、守護星:冥王星(火星)。
他者の価値を認める、他者を取り込み変容する。
♐射手座(いて座、人馬宮、Sagittarius)
男性サイン、火、柔軟、全体性、9ハウス、守護星:木星。
社会にとっての理想をとなえる、未知のものを追い求める。
♑山羊座(やぎ座、磨羯宮、Capricorn)
女性サイン、地、活動、全体性、10ハウス、守護星:土星。
社会のシステムを構築する、管理する。
♒水瓶座(みずがめ座、宝瓶宮、Aquarius)
男性サイン、風、不動、全体性、11ハウス、守護星:天王星(土星)。
社会のシステムから自由になる、分離する、歴史の観察者。
♓魚座(うお座、双魚宮、Pisces)
女性サイン、水、柔軟、全体性、12ハウス、守護星:海王星(木星)。
すべての統合、忘却、遠い未来をイメージする。
サイン | 記号 | ヘブライ文字 | 性別 | エレメント element |
性質 modality |
支配星 | 基本的 な意味 |
支配する 身体部位 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
白羊宮 | ![]() |
פ | 男性 | 火 | 活動/基本宮 | 火星・冥王星 | 粗野 | 頭部 |
金牛宮 | ![]() |
א | 女性 | 地 | 不動/不動宮 | 金星(地球) | 保守 | 顔面・首 |
双児宮 | ![]() |
ב | 男性 | 風 | 柔軟/柔軟宮 | 水星 | 鋭敏 | 肩・腕・手 |
巨蟹宮 | ![]() |
ג | 女性 | 水 | 活動/基本宮 | 月 | 排他 | 胸 |
獅子宮 | ![]() |
ד | 男性 | 火 | 不動/不動宮 | 太陽 | 自信 | 背中 |
処女宮 | ![]() |
ה | 女性 | 地 | 柔軟/柔軟宮 | 水星 | 分析 | 腹部 |
天秤宮 | ![]() |
ו | 男性 | 風 | 活動/基本宮 | 金星 | 機転 | 尻 |
天蝎宮 | ![]() |
י | 女性 | 水 | 不動/不動宮 | 冥王星・火星 | 情熱 | 生殖器 |
人馬宮 | ![]() |
כ | 男性 | 火 | 柔軟/柔軟宮 | 木星 | 冒険 | 太腿 |
磨羯宮 | ![]() |
ל | 女性 | 地 | 活動/基本宮 | 土星 | 自我 | 膝 |
宝瓶宮 | ![]() |
מ | 男性 | 風 | 不動/不動宮 | 天王星・土星 | 独創 | 脚 |
双魚宮 | ![]() |
ס | 女性 | 水 | 柔軟/柔軟宮 | 海王星・木星 | 交感 | 足 |
出典:wikipedia
ハウス
黄道をサインとは別の方法で12分割した領域。天体が具体的にどこで、どの分野で働くのかを見るのに使います。「プラシーダス方式」が比較的日本ではメジャーとなっています。
ハウス | 定位置のサイン | ルーラー | 性質 | 表示する事柄 | 体の部位 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
第1室 | 白羊宮 (おひつじ座) |
火星・冥王星 | アンギュラー | 本人の持つ性質や容貌。 | 頭部 | カスプはアセンダントであり、東の地平線。 |
第2室 | 金牛宮 (おうし座) |
金星(地球) | サクシデント | 財産(動産)、金銭、収入、才能 | 顔面・首 | |
第3室 | 双児宮 (ふたご座) |
水星 | カデント | 知識、教育、コミュニケーション、国内旅行、兄弟・親類 | 肩・腕・手 | |
第4室 | 巨蟹宮 (かに座) |
月 | アンギュラー | 家庭、家族、不動産、母親、晩年、死後の名声 | 胸 | |
第5室 | 獅子宮 (しし座) |
太陽 | サクシデント | 創造、趣味、遊戯、快楽、恋愛、恋人、子供 | 背中 | |
第6室 | 処女宮 (おとめ座) |
水星 | カデント | 健康、身体(肉体)、労働や勉強 | 腹部 | |
第7室 | 天秤宮 (てんびん座) |
金星 | アンギュラー | 対人関係、交渉や契約、結婚、配偶者、好敵手 | 尻 | カスプは西の地平線。 |
第8室 | 天蝎宮 (さそり座) |
冥王星・火星 | サクシデント | 死、性愛、遺伝、遺産、共同体 | 生殖器 | |
第9室 | 人馬宮 (いて座) |
木星 | カデント | 学問、思想、信仰や信条、法律、外国、外国旅行 | 大腿 | |
第10室 | 磨羯宮 (やぎ座) |
土星 | アンギュラー | 社会、会社、職業、地位や名誉、上司、父親 | 膝 | カスプは中天(MC)で天頂。 |
第11室 | 宝瓶宮 (みずがめ座) |
天王星・土星 | サクシデント | 友情、サークル活動、友人 | 脚 | |
第12室 | 双魚宮 (うお座) |
海王星・木星 | カデント | 私的な秘密、障害、病気、隔離、隠れた敵 | 足 |
真正面に向かい合うハウスどうしは、下表のように対照的・正反対の事柄を表す傾向がある。
第1室…本人自身の性格 | 第7室…対人関係、他人からどう見られているか、配偶者、好敵手 |
第2室…本人の才能 | 第8室…配偶者の才能 |
第3室…初等教育、近い旅行・国内旅行 | 第9室…高等教育、遠い旅行・外国旅行 |
第4室…家庭、母親 | 第10室…社会・会社、父親 |
第5室…恋愛・恋人、個人の趣味 | 第11室…友情・友人、サークル活動 |
第6室…健康、雇用、身体的な事 | 第12室…病気、病院、隔離、精神的な事 |
出典:wikipedia
アンギュラーハウス
1ハウス、4ハウス、7ハウス、10ハウス。それぞれ牡羊座、蟹座、天秤座、山羊座に対応し、「場」を作ることに関する分野を司ります。
サクシデントハウス
2ハウス、5ハウス、8ハウス、11ハウス。それぞれ牡牛座、獅子座、蠍座、水瓶座に対応し、自分や他者の「価値」に関する分野を司ります。
カデントハウス
3ハウス、6ハウス、9ハウス、12ハウス。
それぞれ双子座、乙女座、射手座、魚座に対応し、「知性」に関する分野を司る。
カスプとは?
各ハウスの境目が「カスプ」と呼ばれています。アンギュラーハウスのカスプがそれぞれASC、IC、DSC、MCとなり、ASCとMCは特に重要です。
ASC(アセンダント)
1ハウスのカスプ。その人自身のペルソナ、性質です。
IC(イムーム・コエリ)
4ハウスのカスプ。その人のルーツや「家族」に対するペルソナで、心の拠り所、目に見えない潜在意識の領域を表しています。
DSC(ディセンダント)
7ハウスのカスプ。自分を映し出す鏡でもあり、その人から見た「パートナー、他者」に対するペルソナを表しています。
MC(メディウム・コエリ)
10ハウスのカスプ。その人が生きる「社会」に対するペルソナで、仕事や社会的地位や名声等を表します。
アスペクト:天体同士が作り出す特定の角度。
アスペクトというのは、惑星同士が観測者自身を中心として作り出す角度のことです。この角度が、互いに影響を及ぼしていると考えられています。メジャーアスペクトとマイナーアスペクトがあり、主に占いで用いられているのはメジャーアスペクトです。
天体同士が互いの性質をよくも悪くも強め合う角度。強力かつ無自覚。
性質の異なる天体同士が連動するため、葛藤がある。スクエアの名の通り、四角四面でギスギスしたものがありますが、うまく乗り越えれば大きなエネルギーを生じます。
他者など、外部からの影響としてあらわれることが多い。向き合っているため緊張感が生じます。
天体同士の性質が自然と調和的に働く角度です。抵抗がない分、エネルギーは左程大きくはありません。
斜め向かいの角度なので、緊張感が和らぎ調和しながら力を発揮することが出来ます。外部からの刺激に対して意識しながら良い反応を起こすことが出来る角度です。(トラインが無意識なのと対照的です。)
その他マイナーアスペクトとして、以下のようなものがある。
36°デザイル
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